ブームの背景には不況があった?コロナに揺れる情勢とメンズエステの歴史
こんにちは。中の人です。
メンズエステというジャンルのお店が誕生して久しい昨今。
今や確固たる地位を確立しているメンズエステですが、どのようにして誕生したものなのでしょうか?
その背景にある“不況”と、今後のメンズエステについて考察していきたいと思います。
メンズエステの歴史を紐解くと…
メンズエステの歴史について書かれた文章はいくつかありますが、そのどれもに共通しているのがその元となった「他ジャンル」への言及です。
メンズエステは始めからメンズエステだったわけでなく、様々な他ジャンルの影響が見て取れます。
また当時の社会情勢への言及も避けられないでしょう。
時代が変化すれば人の求めるものもそれに応じて変化していきます。
バブル崩壊と癒しカルチャーの成熟
これについては以前も書きましたが、メンズエステがうまれた背景には癒しを求める男性が増えたことが関係しています。
バブル崩壊に伴う経済的打撃はたんなる経済への影響にとどまらず、自殺者の急増にはじまる心的打撃へと及びました。
メンズエステの歴史を紐解くなら、バブル崩壊後の「癒し」を求める声が高まったことは無視できないでしょう。
90年代のアジアンエステブーム
そんな癒しを求める声が高まった90年代中盤に誕生したのがチャイエスです。
チャイエス・韓国エステに代表されるアジアンエステ、そのサービスについてはあくまで健全な当サイトで解説できない部分も多いのですが。
知人のチャイエス大好きSさんが言うには……。
ただのエステだけど…
○○なサービスがあるお店も多かったね…
とのこと。
まあ、今でいう性感マッサージに近いお店でした。
癒しを求める世のサラリーマンの心をつかんだ「異国」の癒し。
それこそメンズエステの元となったサービスなのです。
洗体エステの全国進出
ときを同じくして沖縄で大流行していたとあるサービスが全国へと裾野を広げ、勢力を増していました。
そのサービスが洗体エステです。
洗体エステは沖縄発祥のサービスで、水着を着た女の子がボディソープで身体を洗ってくれるというお店です。
当時洗体にドハマりしていたHさん曰く。
ただ洗体するだけじゃなく、いかがわしいサービスがあるお店もたくさんあった
とのこと。
なんにせよ、洗体エステとアジアンエステ、この両方に共通する「リラクゼーションとちょいエロ」の組み合わせが、メンズエステに大きな影響を与えたといえます。
メンズエステ本格始動
アジアンエステのブームは2000年代初期に崩れ去ります。
というのも日韓ワールドカップを機に日韓関係が悪化し、そのことが原因か摘発される店舗が増えていったからです。
前述のとおり、暗黙の了解で「いかがわしい」サービスを行っている店も多かったことから摘発はまぬがれず、その数は一斉に減っていきます。
そしてアジアンエステブームが去ると同時にじわじわと増えだしたのが日本人によるエステです。
オリーブスパにはじまり、日本人の女性エステティシャンがマッサージしてくれるというお店が増加。
2000年代後半にはエステを題材にしたブロガーも増え、今ほどではないにせよ盛り上がりを見せていました。
リーマンショック後のメンズエステ
メンズエステが今のようなサービス、つまり「美女がオイルマッサージしてくれるお店」へと完全に進化をとげたのは、リーマンショック以降のこと。
リーマンショックによる不況のピークと東日本大震災がいっぺんにやってきた2010年代初頭、メンズエステのサービスはじわじわと注目あつめていきます。
とくに2013年、お笑い芸人のケンドーコバヤシさんがメンズエステを某番組内で紹介したことから、その人気には更に拍車がかかります。
2013年~2015年のあいだで、日本人の女性セラピストがマッサージを行う「メンズエステ」は急激に増加していきました。
これがメンズエステブームの歴史です。
不況に伴う「癒し」への需要からアジアンエステや洗体マッサージが流行し、アジアンエステの衰退とともにメンズエステが誕生。
リーマンショック・東日本大震災後の世の中を背景に更に勢力を伸ばし、今のような形になった……このように紐解くことができます。
コロナ後のメンズエステは?
世の中が乱れるときほど、癒しのサービスが勢力をのばすもの。
心の重荷から解放してくれる「リラクゼーションサロン」の歴史は、癒しを求める世の男性の歴史だといえます。
さて、コロナウイルスが収束するか、もしくは第二波が来るかという今、メンズエステはどう変化していくのでしょうか?
行きたくても行けない、に応えるには?
一番の問題は「行きたくても行けない」ということです。
たとえばお店が営業自粛しているから行けない、外出を自粛しているからお店に足を運べない、といったことがコロナ禍における問題でした。
安心して利用できるように徹底した衛生管理を行っているというお店が多いようです。
こちらのサロンのように、いまや消毒を始めとした衛生管理を徹底しているお店がほとんど。
行っても安全だということを積極的に発信し、顧客を取り戻そうという動きが今では一般的なようです。
セラピストの“在り方”が変わりつつある?
そんなさなか、セラピストさんやメンズエステオーナーが投稿する動画が話題になってきています。
これについては以前にもお話しましたが、メンズエステ関連の動画の再生数はここ数ヶ月で伸びてきており、自粛中のメンズエステユーザーが動画コンテンツに目を向けていたことがうかがえます。
このことから動画を作って投稿するセラピストさんもジワジワと現れつつあり…自己発信を行うセラピストさんが続々と登場してきているのが現状です。
ただマッサージをする女性から、キャラ性やタレント性のある存在へ。
お店にくるのを待つ存在から、みずから積極的に自己発信する存在へ。
セラピストの在りかたが変化しつつあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回はメンズエステの歴史と今後についてお話しました。
癒しを求める男性にとって、メンズエステはなくてはならないサービスです。
行けなかった時期を含めて、今年の夏は楽しみたい!という人も多いはず。
ご予約の際はぜひエステ図鑑をご活用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。